設計理念

― Design Philosophy

技術革新や情報量の増加、そして価値観の多様化が加速する現代社会において、人々が建築に求める姿も日々変わり続けています。しかし、建築は他のプロダクトに比べて“変化のスピードが遅い”という特性を持ちます。日本では、建物は竣工後40〜50年という長い時間、人々の生活や活動の場となり続けます。そのため、流行や時代の要請にただ迎合するのではなく、時間の経過に耐えうる強度と、さまざまな人々の使い方を受け止める柔軟性を備えていることが求められます。

私たちは住宅・民間・公共の領域で培ってきた経験をもとに、クライアントの要望の本質を丁寧に汲み取り、人がそこでどのように過ごし、どのような時間を育むのかを深く考察します。そして、機能性・実用性・美しさを兼ね備えつつ、単純ではない“しなやかなシンプルさ”を持つ普遍的な建築を追求します。

建築が長い年月にわたり、人々の暮らしや地域に静かに寄り添い続ける存在であるために。私たちは、変化の時代においても揺るがない価値を持つ空間を、ひとつひとつ丁寧に実現していきます。